2012年6月29日金曜日

2012年度 高校生ワークショップ 第二弾

2012年6月10日(日)にART ZONEにておこなわれた、高校生ワークショップ第二弾。
題して『アートの仕事現場を体験!照明デザイン編』。今回も多くの方に参加していただきました。ありがとうございました。



参加した学生の感想は、以下からご覧下さい。


【高校生ワークショップ『魅せるをつくる』を終えて】

 去る6月10日(日)、高校生を対象にしたワークショップ(WS)『魅せるをつくる』がArtzoneで開催されました。ASP学科の主柱である‘アートプロデュース‘を、照明作業を通して体験してもらうWSです。

 WSを始める前にそれぞれの趣味をジェスチャーで紹介する簡単な自己紹介ゲームを行いました。全員が同時に自身の趣味をジェスチャーで表し、自分と同じ趣味だと思う人を見付け、チーム別けをするゲームです。同じ様に見えるジェスチャーですが全く異なる趣味だったり、ジェスチャーは異なるけれど同じ趣味だったりと、意外な結果に皆、盛り上がっていました。
 自己紹介ゲームが終わった後、本題の照明器具の紹介、安全講習を僕からさせて貰いました。照明器具を使用する上で注意すること、照明機器の種類、光の違いなどを説明しました。





 3グループに分かれて照明器具に実際に触ふれて貰った後はいよいよ実践です。光の当て方次第で物の見え方が全く異なることを体験して貰う為、般若型の能面を使った照明作業に取り掛かりました。様々な角度から光を当てることでお面の表情が怖くみえたり、笑ってみえたりと、光ひとつで演出出来ることに皆、驚いている様でした。




 最後に奈良美智さん作の「The Little Judge」という平面作品を使って照明作業を行いました。まず10分程その作品をじっくり観て、どんな印象を受けるか、どの部分に焦点を当てて光を当てたら良いかなどをグループで話し合いました。





 そこで話し合われたことを意識しながら照明作業を始め、光の角度を変えたり、光量を微調整したりして作業を進めました。作業終了後、遠目から作品を見てみると、意図した作風から少しずれがある、あるいは真逆の印象を受けるという意見が挙がりました。
 それぞれが思い描いた作品の印象を光で演出することはなかなか難しかった様ですが、照明作業も作品制作と似ていると考えた人も居た様です。
 今回のWSではアートプロデュースも一つの制作であることを体験して貰うことが狙いだったのですが、この照明作業を通じてその目標を達成出来た様で嬉しく思います。これをきっかけにASP学科のことをもっと知って貰えればと思います。

ASP学科2回生 中村敬亮



次回のワークショップは
第三弾7月22日(日)『アートプロデュース入門—アートと社会をつなぐ仕事—』

第一弾、第二段に参加していなかったという方でも、参加できます。興味のある方は、お名前、学校名を明記のうえ参加日をE-mail(info@artzone.jp)、またはFAX075-791-9296(京都造形芸術大学/芸術表現アートプロデュース学科)にて申込みをよろしくお願いたします。参加をお待ちしております。



2012年6月1日金曜日

2012年度 高校生ワークショップ 第一弾


513()ART ZONEにておこなわれた、高校生ワークショップ第一弾 
題して『どこでも美術館』。20近く参加していただきました。
ありがとうございました。

さて今回のワークショップでは、展覧会に作品を展示するということは、どういうことなのか? ということを、ミモカ・アートカード( https://www.mimoca.org/ja/school/tool/ )を使って体験してもらいました。





4人~5人の4つグループに分かれて、カードの束から三枚のカードを選んでそのカードに書かれている作品をじっくりみて考えて、他の作品との関係を考えて一つの展覧会を組み立てていきました。





作品をよく見ないと分からない発見があったり、他の人の意見から新たなみえ方がしてきたりしたのではないでしょうか?

そして、展覧会ができた後は各班ごとに発表しました。





みんな他の班の発表を聞いて、納得のし合いでした。






そして、ARTZONEにて開催中であった瀧野恵太写真展『ソマリア僕は、できうる限り、彼らの思いをそのまま伝えたい。』(428()513())の展覧会ディレクションを担当した中條さんによる、プレゼンテーションがありました。
今回のワークショップでやったように、作品をよくみて、考えて、作品を展示していったことを実体験に基づいて話してくれました。



最後に、参加してくれた高校生と一回生の感想です。

アートプロデュースは何か、知りませんでしたが、体験してみてとてもおもしろかったです。みんなで意見を出し合ったり、ミニ展覧会を作ったりしてまた来たいと思いました。それぞれ、感じ方が違っていろんな展覧会が出来るところがおもしろさなんだぁって感じました。(高校1年生)


楽しかったです。若い方々の考え方の柔軟性を知れたり、美術に対しての見方も学べたので、とても意味のあるものだったと思います。空気も優しい感じで、気楽に参加することが出来ました。(高校3年生)



————————————————————————

こんにちは! 1回生の中尾めぐみと山本裕子です。
 去年、高校生だった私たちも「高校生ワークショップ」に参加し、今年はASP学科の1回生として高校生たちをサポートする側になりました!
 
 今回は、去年に引き続き参加してくれた高校生もいました。みんな大きくなって…なんだか気分はすっかり大学生のお姉さんです。
 私たちは、メインの「どこでも美術館」の前に行われたワークショップ「自己紹介しりとり」の紹介をします。これは、参加者の気持ちをやわらかくするアイスブレイクというものだそうです。

「自己紹介しりとり」とは、ひとつのテーブルの集まった高校生たちの【名字】をしりとりでつなげるゲームです。でも、当然、そのままではつながらないので、ミモカ・アートカードの絵から連想した【ことば】でその間をつなげていきます。


 最初は、緊張からかとまどい気味だった高校生たちでしたが・・・お?みんなで協力しながらカードを選ぶうちにチーム内も和やかなムードに! そして、自然にカードの絵をよく見る、ことばを連想するという練習にもなっていたんですね。
 最終的にすべての【名字】がつながったのは1チームだけでしたが、たくさんコミュニケーションもとれて、みんないい感じに打ち解けました^^。




最後に私たちからの感想です!
今回、ミモカカードを使っての展示会作りを通して感じたことは、みんなが楽しそうにしていたという点です。アートプロデュースという仕事に少しでも興味を持ってもらえたのではないか、と思います。私たちは初のサポートということで緊張しましたが、先輩のテキパキした動きやコミュニケーションのテクニックに助けてもらいました。(1回生 中尾めぐみ)

自己紹介しりとり、難しかったです(笑)。こじつけでつなげても、こじつける言葉が徐々に出なくなったりしましたが、みんなアートな自己紹介を楽しめたことと思います。また、先輩の姿を見てスタッフとしての勉強になりました。最後に、高校生たちのミニ展覧会の発表を聞いて、想像力の豊かさに驚きました!(1回生 山本裕子)


次回のワークショップは
第二弾610()『アートプロデュース入門アートの仕事現場を体験!
第三弾722()『アートプロデュース入門アートと社会をつなぐ仕事

今回の第一弾に参加していなかったという方でも、参加できます。興味のある方は、お名前、学校名を明記のうえ参加日をE-mailinfo@artzone.jp)、またはFAX075-791-9296(京都造形芸術大学/芸術表現アートプロデュース学科)にて申込みをよろしくお願いたします。参加をお待ちしております。



文:ASP学科2回生 船越莉恵